文献登録番号1848
種目その他
研究領域論文
文献タイトル和文:海洋療法施設の計画に関する研究 その1 塩水プール浮遊時の心理的・生理的影響に関する実験的研究
英文:A STUDY ON THALASSO-THERAPIE FACILITY
キーワード和文:タラソテラピー,浮遊,塩水プール,1/fゆらぎ,心理・生理解析,SD法
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著者名和文:米田昌雄、矢崎基之、茅野秀則、堀田健治
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著者所属先和文:日本大学大学院理工学研究科
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発表年月日2000年
掲載誌和文:日本建築学会計画系論文集
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掲載箇所(巻・号)第530巻・257-262ページ
要約ヨーロッパで長い歴史をもつ、健康維持法のひとつである海洋療法は現在、日本の沿岸地域でフランス型の海洋療法施設が導入されているが、気候や文化、生活習慣の違いから新しい日本型の海洋療法施設のあり方について検討することが課題となっている。本研究では、塩水プールでの実験を用いて男女20代の被験者を対象に、浮遊時の心理的感覚を把握した。そして、心理的状態と生理的反応との関連性を浮遊時の心拍数の変動に着目して解析し、両者の関係性を明らかにした。また、実験場施設の明かりを自然光・照明・暗闇と変化させ、これらの浮遊時の心理感覚への影響について考察した。因子分析の結果、浮遊感覚は「楽」「安らぎ」「リラックス」「開放」の4つの軸で形成された。明るさの浮遊条件の違いにおける心理評価では、照明での浮遊が快適で楽しめるという高評価を得たが、一方で自然光では開放感が、暗闇では落ち着くイメージと共に暗いことから、特に女性被験者から、不安を感じるという意見を得た。安静時と浮遊時の心拍数の比較では、男女問わず、浮遊時の方が低い数値を示した。心理的に良い評価をした被験者の心拍のゆらぎはリラックスに深く関係する1/f状態を示し、心理と生理の関連性が見られた。
グループ千足耕一研究室
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