文献登録番号1765
種目安全,日本泳法
研究領域原著論文・研究論文
文献タイトル和文:日本泳法に見る安全水泳の教育内容に関する研究
英文:A study on water safety education in traditional Japanese swimming
キーワード和文:安全水泳,日本泳法
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著者名和文:高橋宗良
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著者所属先和文:杏林大学保健学部
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発表年月日2012年
掲載誌和文:野外教育研究
英文:Journal of Outdoor Education Journal
掲載箇所(巻・号)第15巻・第1号・33-44ページ
要約現在の小学校学習指導要領では、水泳の目標として泳法を習得することに加え、水辺での安全な態度を身につけることが挙げられ、自然と触れ合うために水辺活動を積極的に行うべきとしている。しかし、自然の水域での教育機会は減少しており、水泳教育は競泳競技における近代四泳法の習得が主流となっている。日本には海や川といった自然環境において発展してきた「日本泳法」というものが存在する。日本泳法では「浮くこと」を第一に習得すべきとしている。浮くことを十分に身につけることで水難事故に遭遇した際に救助を待つことが出来るため、被害発生予防及び被害拡大予防に重要な技術であると考えられる。さらに水の流れや波、水底の状況などに対応する技術や知見を有することから、水難事故発生予防および被害発生予防に役に立つ。以上のように、日本泳法の知見と遊泳術は水辺活動における安全の確保についての示唆に富んでおり、このことは水難事故による死者数の減少及び死亡率を低下させることに寄与すると考えられる。
グループ千足耕一研究室
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