文献登録番号1858
種目その他
研究領域論文
文献タイトル和文:船酔いの実船実測−?.
英文:
キーワード和文:船酔い,健康状態,MSQ点,不安感,摂食量,船体動揺
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著者名和文:今枝彬郎、中原寿喜太、土井昭たか、立川光、本村紘治郎、浜口正人、高島末夫
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著者所属先和文:徳島医科大学
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発表年月日1988年
掲載誌和文:日本航海学会論文集
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掲載箇所(巻・号)第79巻・221-229ページ
要約本実測では、遠洋航海に参加した32名の学生と乗組員を対象に、健康状態、MSQ点(乗り物に対する酔い易さの評点)、不安感の有無、船酔いの度合いとその日の摂食量をアンケートにより調べ、船体動揺の加速度を計器により測定した。航海の前半は、船体動揺の加速度が大きい時に船酔いを生じ、摂食できない人が多数いたが、後半には船体動揺の加速度が大きい時でも船酔いする人は少数で、摂食量も多かった。これより、加速度と船酔度、摂食量との間に高い相関が見られ、同時に航海時間と共に船酔いに慣れることが分かった。船酔度と船酔いに関係する要因との相関分析及び重回帰分析を行った結果、MSQ点、不安感の有無、よく風邪をひくかの項目との相関が高かった。また同じMSQ点を持つ者でも、乗船経験の短い学生の方が船に酔い易く、乗船経験を積むと酔い難くなる傾向を示している。以上のように、船酔いに影響する要因は多岐に渡り、諸条件によってその影響の現れ方に差が生じることが分かった。
グループ千足耕一研究室
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