文献登録番号 | 1853 |
---|---|
種目 | その他 |
研究領域 | 報文 |
文献タイトル | 和文:天草下島周辺海域に生息するミナミハンドウイルカの行動に及ぼすイルカウォッチング船の影響 英文: |
キーワード | 和文:天草,イルカウォッチング,行動変化,セオドライト,ミナミハンドウイルカ 英文: |
著者名 | 和文:松田紀子、白木原美紀、白木原国雄 英文: |
著者所属先 | 和文:三重大学生物資源学部 英文: |
発表年月日 | 2011年 |
掲載誌 | 和文:日本水産学会誌 英文: |
掲載箇所(巻・号) | 第77巻・第1号・8-14頁ページ |
要約 | 本稿では天草下島周辺海域に生息しているミナミハンドウイルカを対象として、イルカウォッチング船が群れの行動に及ぼす影響を調査した。陸上定点から群れの行動観察を行い群れの行動パターンを潜水、非潜水密集、非潜水分散の3型に分類し、しばらく海中に潜水したのち徐々に浮上してくる潜水行動に着目した。その潜水・浮上行動での群れの潜水時間と、位置(緯度・経度)をセオドライトで計測した。計測は1996年10月から1997年12月までの間、計41日間、海上のビューフォート風力階級が4以上の時と約1?沖合にある灯台が視界不良で見えない時を除き、基本的に日の出から日の入りまで行われた。個体が間隔を詰めて同調的な潜水浮上を繰り返す時、ウォッチング船が1隻でも存在すると、不在時に比べて潜水時間が長くなり、浮上中の速度が増加した。4?5隻以上存在した時は、潜水地点から浮上地点までの距離が増加し、浮上時間が減少した。群れから30m以上の距離を置くこと、200m以内では減速をすることなど、自主規制が導入されているが、今日にも守らないウォッチング船も多く見られる。群れに接近可能な隻数制限の導入を積極的に行う必要がある。 |
グループ | 千足耕一研究室 |
投稿者 |