文献登録番号1847
種目その他
研究領域原著論文・研究論文
文献タイトル和文:人工海水温浴における塩類濃度が心電図に与える影響
英文:
キーワード和文:人工海水入浴,心拍数,CVR-R,LF/HF
英文:
著者名和文:宮島成江、清水富弘、森谷 ?、水野徳子、小田史郎、阿岸祐幸
英文:
著者所属先和文:札幌市立高等専門学校保健体育
英文:
発表年月日2000年
掲載誌和文:日本生気象学会雑誌
英文:
掲載箇所(巻・号)第37巻・第4号・123-129ページ
要約本研究は、海洋療法と保養健康増進に関する基礎資料を得ることを目的とし、粉末状海水塩類を溶かした人工海水温浴における塩類濃度の影響を心電図から得られる自律神経機能の変動から検討した。被験者は健康な男性6名、20代で、全被験者に対し、4日間連続の同時間帯に4種の温浴条件(淡水、1%、3.5%、7%塩類濃度)の実験を行った。入浴開始時の水温は各条件の平均で38.20?38.33℃であった。被験者は、15分間入浴した後、出浴後30分間は陸上椅子座位で安静回復をとった。平均心拍数は、入浴中4条件共に入浴前に比べて上昇を示し、出浴後は7%でのみ出浴後4-7分でも高かった。心拍数の変動から自律神経の状態を調べることができるCVR-Rは、入浴中は人工海水3条件で有意な低下を示したのに対し、0{589492aee5268ffb1eadbe56a54da3fa2c32a51033ba35377bbbc602d395bf86}では有意差は認められなかった。出浴後では7%でのみ有意な低下が継続した。平均LF (Low Frequency)/ HF(High Frequency)は入浴中の11-14分、淡水でのみ高かった。以上の結果より、淡水温浴に比べ、特に高い濃度の人工海水温浴(7%)は心循環系自律神経系に強い影響を与えることが示唆された。
グループ千足耕一研究室
投稿者