文献登録番号 | 1221 |
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種目 | ダイビング |
研究領域 | 抄録 |
文献タイトル | 和文:飽和潜水時の減圧症 英文: |
キーワード | 和文:飽和潜水,減圧症 英文: |
著者名 | 和文:伊藤敦之 濱田清 英文: |
著者所属先 | 和文:海上自衛隊潜水医学実験隊 英文: |
発表年月日 | 1989年 |
掲載誌 | 和文:防衛衛生 英文: |
掲載箇所(巻・号) | 第36巻・127ページ |
要約 | 昭和62年度、当隊では300mの深度の飽和潜水を4回経験した。1回6名で延べ24名が飽和潜水を体験し、1名に減圧症が発症した。経過は300mから3から7時間間隔で5mずつ段階状に減圧した。15m以浅で減圧直後一時的に膝関節痛を感じたが、最終減圧終了後は軽い関節痛が継続した。通常の潜水による減圧症では、軽い痛みだけの症例に対してtable-5により1回で治癒するが、飽和潜水後の減圧症ではtable-6を2回繰り返し、ようやく症状が消失した。飽和潜水の減圧症では半飽和時間の長い組織までガスが吸収される。その後数日〜十数日間の減圧で体内の大部分のガスは無症状で排泄されるが、半飽和時間の極めて長い組織に含まれた少量のガスが発症の原因となる。体内ガスの絶対量が少ないので、症状の軽い割にはガスの残留した組織の半飽和時間が長く、ガス排泄に長時間を要し、外見上軽症に見えても治癒に長時間を要したと考えられる。 |
グループ | 千足耕一研究室 |
投稿者 |